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​刺絡について

冷えと過労やストレスは、凝りを生じ血流を滞らせます。

東洋医学では、血液の循環が遅滞して流れが悪くなった病態のことを「血瘀(けつお)」といいます。

その病態が悪化して凝結すると「瘀血(おけつ)」となります。

瘀血は血瘀の病理産物です。

血行不良になると臓腑や経絡に症状が現れ、特に局所の疼痛や痺れ、皮膚の黒ずみ、鮫肌、乾燥などがあり、臓器の疾患にも影響があります。

刺絡の目的はまず体表のうっ血を取り去ることです。

それにより全身の血行障害を良好にして、全身の血液配分、血圧、体温調節や自律神経などの調整をしていきます。

そして自然治癒力を高め、各種の疾病に対しても効果をあげることができます。

血液中で酸素を運ぶ赤血球は寿命が120日で、古くなったら脾臓で壊され、また新しい血を骨髄から補給していくことを繰り返していますが、120日経ってもうろうろして渋滞している赤血球は弾力もなくなり、毛細血管を通りにくくなります。

それが血管の中で詰まって血栓を起こす原因にもなります。

刺絡部位は、手足の末端、井穴といいますが、爪の生え際のツボです。

心臓から一番遠い静脈叢でうっ血して戻りづらくなっている血液をほんの少し、

チョンっと1mmくらい、専用の三稜鍼で刺して絞ってみると、

はじめは黒っぽい粘稠度のある血液が、段々と鮮血になってさらさらの血がでてくるようになってきます。

それから、細絡といって肩や腰などの毛細血管が拡張して浮き上がってきているのがある場合は、

そこを見つけて刺絡します。

あとは、頭のてっぺんの百会や首の後ろの天柱などです。

井穴刺絡、細絡刺絡、皮膚刺絡があります。

決して深く刺したりしません。表層の鬱滞を取るだけで、内部の循環が良くなってきます。

刺絡とは特殊鍼法のひとつで、西洋医学の瀉血とはだいぶ異なっています。

東洋医学の刺絡というのは、末端とか凝っているところから少し刺して血を採ります。

少しの量でも出血することが刺激となり凝りが緩んだり、循環が良くなります。

腰痛や肩こり、アレルギー、アトピーの改善にも効果があります。

吸玉刺絡(カッピング)は、オプション料金となります

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